今週の江副浩正。

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ)
週1冊は本を読もうキャンペーン、まだ続いております。
今週は、先週のリリーさんからの反動で、真面目な本を。
と思ったのですが、微妙なラインを攻めてしまいました。
 
江副浩正「不動産は値下がりする!」です。
あの、江副さんですねー。
時々思い出したようにリクルート関連の本を上梓されていましたが、
今回は不動産本。
しかも、全国の不動産会社を敵に回すようなタイトル。
びっくりマークまでつけて、警告してくれてます。
 
内容は、
金利が上がったら、地価は下がるよー」
「住宅は明らかに供給過剰だよー。下がるよー」
「地方の地価は下がるよー。都心もイケてないとこは下がるよー」
「海外ファンドが日本の不動産から逃げ始めてるよー。下がるよー」
J-REITは、たいへんなことになるよー」
金利変動型の長期ローン組んでる人も、破産しまくるよー」
というもの。
まあ、目新しい論旨ではありません。
マンションなり戸建なり、マイホームを手に入れようかと検討されているかたは、
これくらいの知識を持っておいたほうがいいでしょうね。
 
ちょうど今日の朝刊に「サブプライム問題で、野村HDが大損失」が載りましたなー。
まあ、日本でも「ローン組んだほうが、賃貸より安いですよ」に乗せられて、
長期ローンでマイホームやら投資マンションを買った人多いでしょうから、
遅かれ早かれ似たような事態に陥ると思われます。
くわばらくわばら。
 
ただ、これ、金持ち(しかも、かなりの)が書いた本です。
なんだかカンに障る話が、ところどころ、いや全編にちりばめられております。
「東京の一等地は暮らしやすいし、地価も上がります」
「このご時世、地方で住みたいなんて、少数派ですよね」
くらいの勢いです。
 
そりゃー、どえらい金持ちには暮らしやすいかもしんないけどさー。
ちっ。