新宗教ナビ。

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)
今年2冊目の本は、島田裕巳「日本の10大新宗教」。
帰省するとき、たまたま見つけて買ったんですが、
なかなか興味深い内容でした。
 
オウム事件以降、新宗教業界(?)全体が低調のようですが、
今後、景気の劇的な悪化や、格差社会の拡大にともなって、
大ブームが来る可能性もある気がするんですよね。
 
この本から、時代時代で新宗教が果たしてきた社会的役割も
なんとなーく感じることができました。
僕が必要とすることはないと思いますが、
もし必要になった人には、いろいろ比較検討して入信されることをお勧めします(笑)。
と、思えるくらい、いろいろ特徴があるんですね。
 
主に紹介されている新宗教は、次の通り。
 
天理教
大本
生長の家
天照皇大神宮教
璽宇
立正佼成会
霊友会
創価学会
世界救世教
神慈秀明会
真光
PL教団
真如苑
GLA
 
◎すべて、仏教か神道の影響をうけている。多くは両方の影響。
キリスト教系は、この本に入ってません)
◎世の中から反発されるのは「排他的な宗教」「勧誘に積極的な宗教」「献金を徹底する宗教」
◎逆に、新宗教のすべてが、それらに当てはまるわけではない。穏健な新宗教も多い。
新宗教業界(?)において、大本の影響は絶大。
◎雑誌によって教えを広めるタイプの宗教は、生長の家が起源。
◎戦前に成長した新宗教神道系が中心。神憑きによる予言や、病気治しで民衆の心をつかむ。
◎不景気、政情不安の時期に、世直しをうたう新宗教が拡大。
◎高度経済成長時代に仏教系急成長。教えを守れば現世利益がある。
◎地方から都市に移住してきた人が「コミュニティ」を求めて新宗教へ。
バブル崩壊で一般に現世利益が得難くなり、スピリチュアル的特徴をもつ新宗教が発展。
◎現在の流れは「システム化」「スピリチュアル」「集団より個人活動」
 
仕事がら、日々いろんな会社を見ています。
ときどき「あの会社は宗教っぽい」と評される会社があります。
社員のモチベーションの高さの理由が社外の人に理解できない場合や
その理由がカリスマ社長にある場合とかですね。
実は成功している会社に多い気がするんですが。
 
宗教のやりかたを、意図的に使ってる会社があったら、
ちょっと怖いですね。いや、あるんだろーなー。