桃源郷の出会い。

「はまやらわ」で、朝食、朝ぶろ。
特製の「たらこの粕漬け」を購入。
帰りも、駅までおっちゃんとお孫さんが送ってくれました。
いやいや、天女はおらんかったけど、いい宿でした。
 
勝沼にもどって、勝沼・ぶどうの国文化館へ。
http://www.city.koshu.yamanashi.jp/koshu_wdm/html/fun-1/00373247224.html
ふーん、高野君と土屋君がワインの醸造技術を持ち帰ったのね。
 
2人もかかわった日本最古のワイン会社が「大日本葡萄酒会社」。
その流れを現在に継いでいるのが、あの「メルシャン株式会社」。
こんな正統派な蔵だったのですね。とりあえず8本ほど試飲。
http://www.chateaumercian.com/cm/winery/
 
同じ道沿いに、これまた意外な蔵があります。
シャトレーゼ勝沼ワイナリー」
FC展開する安い洋菓子屋さんですよね。ワインなんて売ってたっけ?
聞けば、社長が勝沼出身。
地元の葡萄(大半が自社農園産)にこだわって、
2000年から、スタッフ5人でコツコツ造っているそう。
3本試飲。
http://www.chateraise.co.jp/winery_index.html
 
山梨ワインツーリズムの雑誌「br」をBOXで購入。
http://www.yamanashiwine.com/shop.html
シャトレーゼは、vol.3に掲載。
お店のお姉さんは「いつも私がいないときに取材されてるんです!」とご立腹(笑)
 
今日のお昼は、勝沼醸造さん直営の「レストラン風」。
昨日とは打って変わっての雰囲気です。
ブドウ畑を眺めながらのワイン。うめー。
http://www.katsunuma-winery.com/kaze/
 
その流れで、「勝沼醸造」さんの蔵へ。
実は、今回の勝沼ツアー、こちらのワインがきっかけでした。
たまったまGWに蒲田の酒屋で買った「アルガーノ・ヴェント」がうまかったんすなー。
http://d.hatena.ne.jp/abeyu/20080506
このワイン買うまで、勝沼なんて場所知りませんでした。
今回、うまい桃を食えたのも、夢のようにワインを試飲できたのも、
変な山の宿に出会えたのも、言ってみれば勝沼醸造さんのおかげです。
http://www.katsunuma-winery.com/
 
ここが勝沼醸造さんの蔵。シブい。ザ・ニッポンのワイナリー。

 
試飲スペースは川に面しています。なんちゅう素敵な立地。

 
500円で、12種類のワイン試飲し放題です。何杯でも飲めます。パラダイス。

 
ビニール袋にワインを下げて、どう見ても近所のおっちゃんが2階の展示室に案内してくれました。
なんと、ここの専務さんでした。醸造責任者です。自分で飲むワインを買いに来られたそうで。
 
「蒲田ですか。光屋さんですね。うちは、うちのワインをちゃんと理解してくれる店にしか卸さないんです」
全国で飲食店と販売店あわせて約150店。販売店はかなり珍しいとか。
ほんまに、よく出会えたもんだ。
 
12種類きっちり試飲するころ、夕立的に強い雨が降ってきました。
するとそこに「次、どこに行かれるんですか?送らせましょうか?」と謎のなれなれしい男性登場。
 
「このあたりの若手の醸造家たちと、毎週木曜日に飲んでるんです。勝沼に来たらまず電話ください」
という彼は、本当に某葡萄酒蔵の3代目を電話で呼び出し、
僕らを「中央葡萄酒」まで送らせてしまいました。無茶するなあ(笑)
  
グレイスワインというブランドで知られる中央葡萄酒さんも、
地元の葡萄、葡萄づくりからのワインづくりにこだわる蔵だそうです。
http://www.grace-wine.co.jp/
Japan Wine Competitionという国産ワインコンクールで、
今年、ゴールドメダル・最優秀カテゴリー賞を受賞。
詳しいことはわかりませんが、とにかくめでたい。
 
左に見えますのが、謎の「日本のワインを広める伝道師」さんです。お世話になりました。

 
伝道師さんのおかげで、すごい数のワインを試飲できました。解説つきで。

 
ここでもざっと12本ほど試飲。
同じ「甲州」でも、葡萄畑の場所によって味が違うんですなあ。
とりあえず「甲州・鳥居平」とゴールドメダルの「甲州」を購入。
 
結局、2日間で40種類以上のワインを試飲。8本購入。
もともと、正直、ワインにはそんなに興味なかったんですが、
実際につくってる人と触れ合うと、めちゃくちゃ愛着がわくもんですね。
 
「あと7年かければ、世界で戦える本当の日本のワインができる」
いいワインをつくるために一生をかける人がいて。
いいワインをつくるには葡萄から、いや畑から、という人がいて。
そんな志を支える社長がいたり。
手作りの雑誌で全国に広めようとするクリエイターがいたり。
 
最初は、なんちゅうなれなれしい兄ちゃんや、と思った伝道師さん。
彼らのすべてを伝えたいがために収穫まで手伝ってる、
というその気持ち、ちょっとわかりました。
 
近いうちにまた、飲みに行きます。