人の和?

中田が引退発表。
6月にスポーツ報知が報じた日本サッカー協会小倉純二副会長のコメントは、
ホンマやったんですね。
 
僕はサッカーにも中田にも思い入れはないのですが、
やはりこのタイミングでの引退は非常に残念に思います。
 
勝手な感覚ですが、日本のサッカー文化はそれほど磐石ではないと思うのです。
この文化の多くが、ナカタが見せてくれた幻想(希望?)の上に建っている気がします。
オーストラリア戦とブラジル戦で、幻想のまわりのもやが相当量吹き飛んだものの、
すべてが夢マボロシだったとは思いたくない!というタイミングではないでしょうか。
 
やがてオシムという現実主義のおじいさんがやってきて、
「すべてが夢マボロシだったんだよ」と言っちゃうかも知れない。
そこから、新しい文化が始まるのかも知れない。
それで代表が強くなれば、いつしかナカタは昔話になるのかも知れない。
でも、それじゃあ淋しいよ、と思う人は多いんじゃないかなあ。
サッカーにさほど興味のない僕ですら、思うんだから。
 
今さら「自分探し」なんて、ねえ。
シューカツに悩む学生じゃあるまいし。
そんなヒマがあるなら、この4年間でなしえなかった、
「人の和をつくる」という試練に立ち向かって欲しいと思います。
堂々とキャプテンマークをつけて。
 
「やっぱりナカタはスゴかったんやなあ」と、もう一度、
僕たちに思わせて欲しいと思います。